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Channel: マンぶーンの生活 3~ど »オニオコゼ科
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ヤセオコゼ その3

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今朝、出社前に匡平のお墓掃除に行くと黒い墓石が真っ白になって
ます。
このところ雨が降ってないので砂埃りかとは思いますが、たった
3日前の土曜日に綺麗に拭き掃除をしたばかりなので、ここ数日の
季候のせいかと。
黄砂にはちょっと早いと思いますが、そう言えば自分の車も白っぽく
汚れております。

さて本日の観察報告の生物は、ここ毎年この季節に観察をしていた
生物ですが今年は残念ながら観察に行くことが出来ず、昨年の今頃に
観察していた未公開の写真での報告です。

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ヤセオコゼ  学名 Minous pusillus
 スズキ目 / カサゴ亜目 / オニオコゼ科 / ヒメオコゼ属

撮影 2017年3月:和歌山県紀伊大島須江
内浦ビーチ 水深-18m 大きさ約40mm
生息域 駿河湾以南の太平洋岸、新潟県以南の日本海岸
              ~ 東、南シナ海、フィリピンなど。

浅い水深から110mぐらいの砂泥底や泥底に生息しており、日中は
砂泥底や泥底の中に隠れておりますが、夜になると外に出てきて
ゆっくりとした速度で這う様に行動します。
胸鰭軟条数が9-11、涙骨の2番目の棘が短くて下方を向く事や、
背鰭軟条には黒色斑が無く尾鰭に小黒色斑がある事などで同属の
多種と識別が可能です。
生息数は少なく、成長すると70mmぐらいまで育ちます。
また鰭棘や頭部の棘は有毒であり刺されるとかなり痛みます。

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撮影 2017年2月:和歌山県紀伊大島須江
内浦ビーチ 水深-23m 大きさ約40mm

ヤセオコゼ の体表には サカナウミヒドラ と言うクラゲの仲間が
付いていて、沢山つくとミノをまとった様な擬態となり、外敵から
身を守ります。
しかしポリプの頃に ヤセオコゼ の体表に付いた サカナウミヒドラ
やがて成長すると小さなクラゲの姿となり、ヤセオコゼ から離れて
海の中を浮遊し、ヤセオコゼ はミノが無くなった様な凄くヤセた姿に
なってしまいます。

過去の本種の報告は、 こちら を、どうぞ。


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